福島県 伊達市でも放射能の除染活動が積極的に行われている。
だが、国や地方自治体が取り組む除染の方法をめぐっては、さまざまな矛盾が露呈し出した。
土を削っての除染は、コストが膨大にかかる。
なおかつ削った放射能の土砂をどこに置くか?
田んぼや畑には、農家の方が手塩の育てた土を、根こそぎ削るということも問題が多い。
稲や野菜が育つまではた土の有機肥料などをまぜ、肥沃な土壌を作り上げるには10年以上かかるという。
除染活動は現在、果樹の樹木を中心に行われている。
定量的な成果とは何か?
私の頭の中に、そんなことがわき上がってきた。
今日は東工大のプロジェクトチームの常盤井工学博士が、除染の調査のため福島入りした。
伊達市役所で博士はプロジェクトを市議会議員の方に説明し協力を求めた。
その後、私の運転で放射能値が高いとされる、霊山町下小国地区に移動し、線量の高い田んぼや畑の土砂を採取した。
除染活動は、地元の方が、以前のような「農業ができる環境を取り戻すこと」があるべき目標ではないか。
そんなことを、みんなで話し合った。
問題解決は手探りで進めるが、現状を分析し事実を認識する必要がある。
そしてさまざまな視点からあらゆる仮説を立て、検討し計画されるべきだ。
そのためには地域にどんなメリットがあるかという、俯瞰した考え方が必要ではないか?
今回の伊達市の除染活動に関して、一部のゼネコンや企業の利益が優先されているように思えてならない。
スポーツにたとえれば、「ゴールのないマラソン」のようなものではないかとおもう。
大切なことは、自分が環境を取り戻すための、明日の小さな行動だ。
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