地球防衛軍キャプテン・カメラ奮戦記
〜夢と現実の狭間で、光を捉えるまで〜
第1章:はじまりのレンズ(2010年)
それは、まだ自分の“表現”という武器を持っていなかった頃。
「お母さん、カメラが欲しいんだ」――
純粋な思いを込めて手にしたのは、キャノンの一眼レフ。
だが、なぜだろう。
構えた瞬間、心にブロックがかかった。
シャッターを切る手は震え、レンズ越しの世界はどこか遠く感じた。
カメラが好きなはずなのに、なぜか“使いこなせない”。
そのまま、カメラは静かに眠りについた。
第2章:再起動、ソニーの血が騒ぐ
それから幾年。
Zoom、オンライン、Vlogブーム。
「やっぱり、ちゃんと伝える手段がほしい」と、
キャプテンが手にしたのは、SONY ZV-E10。
小さなボディに秘められたVlog魂。
配信、記録、発信。
ようやくカメラが手足のように感じられるようになった。
ソニーとの再会は、まるで旧友のようだった。
ラジカセ、ウォークマン、ICレコーダー――
子ども時代からの信頼が、また一つカタチになった。
第3章:運命の投稿、そして交渉
ある日、Facebookを眺めていると目を疑った。
「FX30を手放します。5回しか使っていません。」
発信者は、以前仕事で知り合った女性カメラマン。
彼女が持っていたのは、あのプロ用カメラ、SONY FX30。
心がざわついた。「ほぼ新品?本体+レンズ込み?まさか…」
気がついたらメッセージを送っていた。
「予約でお願いします」――
3ヶ月後、ついにFX30がキャプテンの元へ降り立った。
第4章:整えられた戦闘機材、されど発進せず
FX30を迎えると同時に、
OBS、スイッチャー、マイクと配信機材を一式揃えた。
「よし、準備は整った。あとはやるだけだ!」
――だが、配信は始まらなかった。
設定動画は見た。
パソコンにEDIUSも入れてもらった。
だけど、“撮る”という実戦が、どうしても遠かった。
光も音も、完璧に揃っているのに、
発射ボタンを押す手が止まっていた。
第5章:キャプテン、目を覚ます
キャプテンは思った。
「これは、ただの趣味じゃない。
私は、“世界に届けたいもの”があるんだ。」
ブロックがあるなら、壊してやればいい。
技術が足りないなら、学べばいい。
怖さがあるなら、その一歩が突破口になる。
そうして、今――
地球防衛軍キャプテンは、
再びシャッターを切る決意をした。
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