2010/03/17

庭の松の木。

庭に1本の松ノ木がある。

もう私の身長をゆうに超え、3メートルはあると思う。



この松は、小学校新築の際に記念樹で 頂いたものだ。

おんなじ松ノ木が、小学校東側にも植えてある。

いわば兄弟分だ。



もらってきたときは、30センチくらいだと思う。

いつの間にかすくすくと成長した。

植物はじっとしているようで、少しずつ成長する。

たゆみなく、じっくりと地面に根を伸ばしながら 育っている。

いわばこの木は、小さい頃から私のことを知っているのだ。

そう考えると、愛着がわいてくる。

もう時効だが 実は小学校卒業のとき 担任であった臼田先生に 紙に包まれた分厚い重たいものを頂いた。


いまでも謎なのだ。

家に帰って紙ずつみをあけた。

その中身は、広辞苑であった。


私は臼田先生と出会い、「学校の先生」になりたいとひそかに思っていた。

先生は数学、ピアノ、音楽、楽しい授業 何でもこなせた。

憧れの先生だ。田舎の小学生が、知的感化、もしくはカルチャーの洗礼を受けた。

先生は教育という職業を、教えてくれた。

だから、人に物を伝えることが大好きだ。

私はひそかにある教育機関の、資格を狙っている。


世界規模で活躍できるが 英会話が条件だ。だいぶ先の夢だが、そんなことを夢見ているのだ。

今 臼田先生は校長先生となり、退職しているそうだ。


なんで、成績の良いわけでもない私だけに先生が「広辞苑」をおくってくれたのか、謎は深まるばかりだ。
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