もう私の身長をゆうに超え、3メートルはあると思う。
この松は、小学校新築の際に記念樹で 頂いたものだ。
おんなじ松ノ木が、小学校東側にも植えてある。
いわば兄弟分だ。
もらってきたときは、30センチくらいだと思う。
いつの間にかすくすくと成長した。
植物はじっとしているようで、少しずつ成長する。
たゆみなく、じっくりと地面に根を伸ばしながら 育っている。
いわばこの木は、小さい頃から私のことを知っているのだ。
そう考えると、愛着がわいてくる。
もう時効だが 実は小学校卒業のとき 担任であった臼田先生に 紙に包まれた分厚い重たいものを頂いた。
いまでも謎なのだ。
家に帰って紙ずつみをあけた。
その中身は、広辞苑であった。
私は臼田先生と出会い、「学校の先生」になりたいとひそかに思っていた。
先生は数学、ピアノ、音楽、楽しい授業 何でもこなせた。
憧れの先生だ。田舎の小学生が、知的感化、もしくはカルチャーの洗礼を受けた。
先生は教育という職業を、教えてくれた。
だから、人に物を伝えることが大好きだ。
私はひそかにある教育機関の、資格を狙っている。
世界規模で活躍できるが 英会話が条件だ。だいぶ先の夢だが、そんなことを夢見ているのだ。
今 臼田先生は校長先生となり、退職しているそうだ。
なんで、成績の良いわけでもない私だけに先生が「広辞苑」をおくってくれたのか、謎は深まるばかりだ。

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