砂糖は一切入れない。
家においでいただいた方は漏れなく、すすめられる。
ノルマなのだ。人を見たら「甘酒どうですか~」ときいてしまう。
「父は野菜ありますか攻撃」の技を繰り出す。
義務という言葉が適切かもしれない。ご馳走にするのがおもてなしの流儀なのである。
母は楽しそうに甘酒を作ることができる。
甘酒を飲んだ相手が「おいしいね」とこたえる。
その「おいしいね」の相手の言葉と笑顔が 母の脳裏に焼きついている。
だから気温が下がると、条件反射のように 麹を買いに行く。
「甘酒ってどうやってつくるんですあか~」と母に聞いてほしい。
それを楽しそうに教えるのを見るのも おもしい。
どうしたら母が長生きする秘訣を見つけた気がする。

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