将棋は奥深いもの。
普段使わない相手の考えていることに意識を集中する。
私はまったくの素人である。
加藤さんは隣町にお住まいで、私が加藤さんに 何かを聞くと的確な答えが返ってくる。
穏やかで、柔軟な頭脳の持ち主だ。
人の縁を大切にし、多方面で活躍する。
しかもたくさん知識経験をお持ちなのだが、私のように押し売りはしない。
冷静沈着なのだ。
そういう人間的魅力がどこから生まれるのか、そこに興味があった。
ルールを聞き対戦した。
まったく歯が立たなかった。でも、相手の手を読み様々に作戦を練る。
ちょっと安心すると、バシッとやられる。
そして将棋は、コミュニケーションには最高なのだそうだ。
加藤さんは中国 南京に仕事で滞在した。
言葉の通じない外国人と会話ができない。
そこで加藤さんはある秘策に打って出る。
将棋で会話するというものだ。
中国将棋は駒が丸く、ルールも少し日本の将棋と違う。
加藤さんは将棋というTOOLで、ビジネスの仲間をまとめていった。
相互が共通の話題で盛り上がれるフィールドを提供したのだ。
ビジネススタッフは恐らく、加藤さんを信頼したに違いない。
そして退職したあとでも、人脈はつながっている。
将棋という手段で、友人という財産を手にした。
加藤さんの思考を垣間見れた、将棋の対戦だった。
時間を取っていただき、感謝します。
0 件のコメント:
コメントを投稿