「漢方薬のセンナ(せんな)が腸内の“繊毛運動”をなくして脱力させる」という表現は正確ではありません。
ただし、長期・乱用で腸の働きを弱める可能性があるのは事実です。
整理して説明しますね。
① センナ(Senna)とは何か
センナは漢方・生薬で、
**主作用は「刺激性下剤」**です。
有効成分:センノシドA・B
作用部位:大腸
目的:便秘の改善
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②「繊毛運動をなくす」は誤解
❌ 誤りのポイント
腸には基本的に“繊毛運動”はありません
繊毛運動 → 気道(肺・気管)や卵管など
腸は
👉 蠕動(ぜんどう)運動=筋肉の収縮で内容物を送る
つまり
> 「繊毛運動をなくす」
という説明は解剖学的に間違いです。
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③ ではセンナは何をするのか(正確な説明)
センナは:
1. 大腸粘膜を化学的に刺激
2. 腸管神経を刺激
3. 強制的に蠕動運動を起こす
4. 水分分泌を増やし便を出す
👉 「脱力させる」のではなく、むしろ“無理やり動かす”
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④ なぜ「腸が弱る」と言われるのか
ここが重要です。
⚠️ 長期・頻繁に使うと
腸が「自分で動かなくていい」と学習
刺激がないと出なくなる
結果:
腸管神経の反応低下
いわゆる「下剤依存」「弛緩性便秘」
👉 これを
「腸が脱力した」
「腸が怠けた」
と表現する人がいるため、誤解が広がりました。
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⑤ 漢方的な見方
東洋医学ではセンナは:
瀉下薬(しゃげやく)
体力がある人の「実証」向け
常用は想定されていない
👉 虚弱体質・高齢者・慢性便秘には不向き
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⑥ 安全な使い方の目安
✔ 一時的な便秘
✔ 数日に1回まで
✔ 毎日は使わない
❌ 毎日
❌ 長期間
❌ 量を増やす
は要注意です。
まとめ(ひとことで)
❌「腸の繊毛運動をなくす」→ 間違い
⭕ 正しくは
「大腸を刺激して無理に動かす下剤」
⚠️ 長期使用で
腸の自発運動が弱る可能性はある
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