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👟 少し歩く
🪴 机を片づける
以前なら三日坊主で終わっていたことが、今回は続いている――。
そんな青年に、新しい疑問が生まれました。
「小さく始めれば続きやすいことは分かりました。
でも、もっと大きな目標はどうすればいいんでしょう?」
師匠は答えます。
「では今度は、習慣ではなく行動そのものを設計する方法を教えよう」
1 なぜ人は行動するのか
師匠は紙に三つの言葉を書きました。
したい + できる + きっかけ
「人が何かをするとき、この三つが重なっている」
例えばスマホを見るとき。
見たいという気持ちがあり、操作する能力があり、通知音や画面が「見ろ」と知らせてくる。
この三つがそろった瞬間、行動は起きやすくなります。
逆に、どれか一つが欠けると行動は起こりにくいのです。
「だから『やる気がないからできない』だけではないんですね」
と気づく青年に、師匠はうなずきました。
2 悪い習慣も、同じ仕組みでできている
まだ夜更かしする癖が残っていた青年。
師匠は、
「その行動を三つに分けてみよう」
と提案します。
見たいという欲求
+ 簡単に見られるスマホ
+ 通知やおすすめ動画というきっかけ
「悪習慣をやめたいなら、根性だけで戦う必要はない」
そこで、
✓ 通知を切る
✓ アプリをホーム画面から外す
✓ スマホを遠い場所へ置く
悪い行動を少し面倒にするだけでいいのです。
青年がスマホを寝室の外で充電するようにすると、夜中に動画を見る回数は自然と減っていきました。
3 モチベーションは当てにならない
「今日から毎朝5キロ走ります!」
「では雨の日は?」
「仕事で疲れた翌日は?」
モチベーションは波のようなもので、高い日もあれば低い日もあります。
だから、やる気だけに頼った行動は不安定になるのです。
師匠が勧めたのは、
「毎朝5キロ走る」
ではなく、 「運動靴を履いて外へ出る」からスタートすること。
「それだけですか?」
と笑う青年に、師匠は言いました。 「それだけだから続くんだ」
4 「黄金の行動」を探す
健康になるためにやりたいことは山ほどありました。
ジョギング、筋トレ、食事改善、瞑想、早寝、ストレッチ――。
全部やろうとして、結局どれも続きませんでした。
「選択肢を増やすことと、全部やることは違う」
「君が本当にやりたいことは何だ?」
「そのために、今の生活でできることは?」
青年は昼休みの10分に気づきます。
大きな目標につながり、自分がやりたいと思え、実際にできる。
最初の一歩は、 「昼休みに歩くこと」に決まりました。
5 能力を上げるより、簡単にする
英語の勉強も始めたかったものの、毎日1時間は続きませんでした。
「自分には勉強する能力がないのでしょうか?」
「難しすぎるんだ」
1時間
↓
10分
↓
5分
↓ 英語の本を開くだけ 「それでは勉強したことにならないでしょう」
と笑う青年に、師匠は答えます。
「ゼロより強い」大切なのは完璧な一時間を作ることではなく、行動を開始する入口を作ることでした。
6 迷ったら、小さくする
青年は一つのルールを決めました。
「迷ったら、小さくする」運動できない日は
→ スクワット1回
本を読む気になれない日は
→ 1ページ
部屋を片づけたくない日は
→ 物を一つ戻す
すると奇妙なことが起きます。
1回のつもりが5回になる日。
1ページのつもりが10ページになる日。
気づけば部屋がスッキリする日。
師匠は言います。
「人間にとって大変なのは、続けることより始めることなんだ」
7 きっかけを設計する
「やろうと思っていたのに、忘れてしまいます」
「なら、思い出そうとするな。環境に思い出させるんだ」
朝、歯を磨いたら
→ 水を一杯飲む
昼食を食べたら
→ 10分歩く
風呂から出たら
→ ストレッチする
ベッドに入る前に
→ 本を1ページ読む
**「これをしたら、次にこれをする」**
という目印を行動の前に置くと、習慣は急に簡単になったのです。
8 人の行動を変える
数か月後、青年は会社で後輩の指導を任されました。
以前なら「もっと頑張れ」と言っていたところを、今は違う問いを立てます。
① やりたいと思えているだろうか
② やり方は簡単だろうか
③ 行動するきっかけはあるだろうか
仕事を小さなステップに分け、最初に何をすればいいかを明確にし、終わったらすぐフィードバックする。
すると後輩の行動が少しずつ変わっていきました。
自分だけでなく、人との関わりにも使えるのだと青年は気づいたのです。
変化とは「設計」である
一年後、再び師匠の家を訪れた青年は言いました。
✓ できないなら、行動をもっと簡単にする
✓ 忘れるなら、きっかけを作る
✓ 悪習慣なら、その行動を起こしにくい環境にする
✓ やる気がなくても、できるほど小さくする
人間は意志の力だけで変わるのではありません。
行動が生まれる条件を変えることで、人は変わっていくのです。
大きな決意より、小さな行動。
根性より、仕組み。
完璧より、継続。
「できない自分」を責めるのではなく、
「どうすればできるほど簡単になるだろう?」
と問い直します。
人生を変えるのは、大きな一歩ではありません。
何度でも繰り返せる、小さな一歩なのです。
次にやりたいことを一つ思い浮かべてみてください。
それを、今すぐできるくらい小さくできますか?**

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