今では見向きもされない、どこにでもあるパイナップルの缶詰めだ。
私の行っていた進学塾では、このパイ缶がご褒美だった。
豆テストでTOPをとると、塾長である入江 伸 塾長からパイ缶をいただけるのである。
塾生の前で、ほめれれることは私にとってうれしいことだった。
競ういあうのではなく、お互いに高めあうのだ。
がんばって勉学の成果が認められるのである。
入江塾は私塾で、東大や灘高、ラサール高などに進んだ学生がたくさんいる。
私は一度夏に柏原合宿を2週間経験したことがある。
自分で入塾したいと電話をかけたのだ。
大学浪人が中学生や高校生にまじって、勉強したのだ。
入塾条件は丸坊主という、かなり厳しい条件だ。
朝からランニング、食事も早く食べねばならず、のんびり育った私は面食らった。
お風呂も毎日は入れないのである。スパルタしきだが、先輩は後輩の面倒見もよく 連帯感があった。
入江先生はとても熱いが、瞳は優しく真剣に勉学に取り組む姿勢をおしえてくれた。
大学は私立に何とか合格した。
今でもなんであんな行動したのか、不明だが何か学べるものがあると感じたのであろう。
いまでは、いい思い出になっている。
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