Paul Delaroche .(1795~1856)
The Execution of Jane Grey.
1554年、2月12日、17歳のジェイン・グレイの生涯の最後の瞬間を描いたものだ。
ドラロシュの名声は失われたが、英国のナショナルギャラリーでは最も人気のある作品のひとつだといわれている。
彼女はヘンリー7世の曽孫にあたり、自分と同じくプロテスタントであった幼女であった幼王エドワード6世の死によって、イギリスの女王と宣された。
しかし、1553年に9日間だけ統治しただけで、ヘンリー8世のカトリックの娘メアリー・デューダーの支持者の策略によって大逆罪に問われ、ロンドン塔での死刑を宣告された。
実際の処刑された場所は屋外で事実とは違い、歴史的な正確さは影を潜め、大衆向けの絵画の要素が強い。
処刑をされるシーンにもかかわらず、絵の中で行われる行為と感情がチグハクであることは否めない。
とはいえ、この作品は当時としては輝きを放つ絵画であったことは間違いない。
1563年の「殉教者の書」の著書ジョン・フォックスの言葉がそれを物語っている。
「この立派な女性を聖人として認めようではないか。彼女の名を受け継いだ偉大な淑女たちに、彼女の美徳を手本としようではないか」
参考文献
The National Gallery Company Guide.
ロンドン国立美術館への招待
Posted by Masayuki Ohashi.\(^o^)/
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