2011/11/30

伊達市産米 基準セシウム 政府、出荷停止を指示。



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福島県は29日までに、伊達市霊山町小国地区の農家2戸と同市月舘町地区の1戸の計3戸のコメから国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超す最高1050ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

政府は同日、両地区で今年収穫されたコメについて原子力災害対策特別措置法に基づき、出荷停止を県に指示した。

コメの出荷停止指示は収穫米から基準値超のセシウムが出た福島市大波地区に続いて2例目。




県によると、基準値を上回ったコメは3袋で、いずれも地元の伊達みらい農協の倉庫などに保管され、販売されていない。

霊山町小国地区の農家1戸のもち米の中で検査を受けていない6袋(計9キログラム)が同地区内の直売所で販売された。


県は霊山町小国地区では101戸の119袋を検査。2戸の各1袋から580ベクレル、780ベクレルを検出した。月舘町地区では6戸の8袋を調べ、1戸の1袋から1050ベクレルが出た。


福島市大波地区でも新たに4戸の計40袋の検出値が550~1020ベクレルを記録した。基準値超のコメを生産した農家は大波地区で計10戸になり、伊達市の3戸を含めて県内で13戸に上った。


伊達市霊山町小国地区と同市月舘町地区は福島市大波地区の東側に近接している。小国地区の2戸のうちの1戸は放射線量が局地的に高い特定避難勧奨地点に指定されている。


県は9~10月の検査でセシウムが微量でも検出されたコメを生産した農家のある地区を対象に、全戸検査を実施する方針で、大波地区と地理的条件の似ている福島、伊達、相馬、いわき、二本松、本宮の6市の一部地区の農家を優先的に検査している。


県農林水産部の鈴木義仁部長は「(汚染米の)地域拡大はショックだ。検査範囲を広げ、安全性を再確認する必要がある」と話した。

◎管内全農家自主検査へ 伊達みらい農協

伊達市の伊達みらい農協は29日、管内の同市と桑折、国見両町で農協にコメを出荷した全農家を対象に、コメの放射性物質検査を自主的に行うことを決めた。


福島県は伊達市霊山町小国地区、同市月舘町地区で全戸検査を始めている。農協はこの2地区などを除く農家のコメを調べる。


各農家から1検体以上のコメを集め、民間機関に検査を依頼する。検出値が高い場合は県に詳細な検査を求める。農協にコメを出荷した農家は計約2000戸で、調査対象の戸数と実施時期は県の検査方針が確定した段階で決める。


伊達みらい農協に今年出荷されたコメは約2800トン。

県の9~10月の検査でセシウムが非検出と判定された地区のコメの一部が既に流通している。農協の池田直人指導販売課長は「消費者に安心してもらうには全戸検査が必要だ」と話した。


2011年11月30日水曜日




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